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「ソフィーの世界」要約(1)
先日紹介した「ソフィーの世界」。660ページにも及ぶ大作なので、まだ全部読み切っていないですが、序盤部分を要約したメモを以下に載せておきます。もちろん面白いストーリーに関わることは一切書いていません。ソフィーが先生から教えられた哲学について、私なりに大事なところをメモっています。引用だったり、私の言葉になってたりです。
かつては神話の世界が当然だった。そして文明が発展し、自分たちは何者なのか、を考える人が出てきたんですね。神話という世界から、自分たちなりに「神」を捉えようとして来た人の物語ですね。この後500年後にパウロがこのアテナイ(アテネ)に乗り込んで、ギリシャの哲学者たちと議論することになるんです。すごいドラマですね。

あなたは誰ですか?この世界はいったいなんですか? その問いに興味のある方はぜひソフィーの世界を読んでください。



● シルクハット
・大事なことは問題意識を持つこと。哲学の問いを立てること。
・問いに答えるより、問いを立てたほうが哲学に入りやすい。その問いに自分流の答えを見つけなければならない。
・人間が「なんかへんだなあ」と思ったのが哲学の始まり。
・世界は、手品師が空っぽのシルクハットから取り出された兎のようだ。
・兎は手品に一役買っていることは知らないが、私たちは違う。自分たちが何か謎めいた事に参加していて、その仕掛けを知りたいと思う。
・哲学者に必要なのは「驚く」という才能。
・生まれたての赤ん坊はみんなこの才能を持っている!
・私たちはこの世界に慣れっこになっている。

●神話
・哲学以前に、人間がなぜこのように生き方をするのかを説明する神々の物語。
・たとえば、ノルウェイではキリスト教以前、槌をもったトールが信仰されていた。トールが槌を振ると雷が鳴り、雨が降る。雨がふらないのはトールが槌を盗まれたからと考える。
・紀元前700年頃、ホメオスとヘシオドスがギリシャ神話を書物にまとめると、神話についての議論がなされるようになった。
・クセノファネス(紀元前570年頃)は神話批判をした人の一人。「もしも牛や馬やライオンに手があって、絵を描くことや、人間のように作品をつくることができたなら、馬は馬に、牛は牛に神の像を描き、彼らの性格を備えた神を想像するだろう」
・このころギリシャ人は都市国家(ポリス)を作り、政治的にも文化的にも発展を遂げる。人間の思考も進化し、社会はどのように組織されるかということを問い始める。
・神話的な思考から経験と理性を踏まえた考え方が発展

●自然哲学者たち
・初期のギリシャの哲学者たちは、自然とその営みに目を向けたことから自然哲学者と呼ばれる。
・自然のあらゆる変化の根底には「元素」があると考える。
・自然を観察し、神話に頼らず、自然の営みを解明しようとした。
・彼らが「何を」考えたかより「どのように」考えたかが重要。
・タレス(紀元前624年〜546年)はピラミッドの高さを測った人。
・タレスは、水がすべての起源(アルケー)と考えた。またすべては「神々にみちみちている」と言った。
・アナクシマンドロス(紀元前610〜547年)は、わたしたちの世界は何かから生まれて何かへと消えていく、たくさんの世界のうちの一つにすぎない、と考えた。この何かを「無限定」と呼んだ。タレスのように水のような特定の物質を起源とは考えなかった。
・アナクシメネス(紀元前570〜525年)は「空気」ないし「息」(プネウマ)があらゆるものの元素だと考えた。
・アナクシメネスが水は凝縮された空気で、さらに凝縮されると土になると考えた。
・タレスとアナクシマンドロスとアナクシメネスは3人ともミレトス出身。
・紀元前500年頃、南イタリアの「エレア学派」と呼ばれる哲学者たちは、ある元素が変化して、他のものになったりするのかという「変化の問題」に取り組んだ。エレア学派で最も有名なのはパルメニデス(紀元前540−480)
・パルメニデスは、真の変化などないと言い切った。変化は、今まであるものがなくなって、今までなかったものが生じるのだと主張。
・パルメニデスは、私たちが捉える感覚はまやかしで、理性を信じていた。このように理性を頼る強い信念を「合理主義」と呼ぶ。
・ヘラクレイトス(紀元前540〜480)はたえまない変化こそ、自然のもともとの性格だと考えた。「すべては流れ去る」(パンタ・レイ)
・ヘラクレイトスは「すべては対立だらけ」だと考えた。病気にならねければ健康が分からない。冬が来なければ春の訪れを目にしない。「神は昼であり夜である。冬であり春である。戦であり平和である。空腹であり満腹である」と言っている。
・ヘラクレイトスは「世界の理性(ロゴス)」がすべてのあらゆる現象をコントロールしている。すべての根底には何かがある。と考えた。
・エンペドクレス(紀元前494〜434)土、空気、火、水の4つの元素があると考えた。これらが結び合ったり、離れたりする。ものを結びあわせるのが「愛」で、引き離すのが「憎しみ」と考えた。
・アナクサゴラス(紀元前500〜428)は、アテナイ(アテネの古名)の哲学者第一号。太陽は神ではないと主張し、不敬罪でアテナイを追放される。自然はとても小さい部分が組み合わさって成り立っていて、その小さい部分は眼に見えない。と考えた。この小さな部分を「種子」とか「芽」と呼んだ。また、これらの秩序をつかさどる力を「理性」(ヌース)と呼んだ。
・アナクサゴラスは月そのものが輝いているのではなく、地球から光を受け取っていると考えた。また日食のメカニズムを説明した。


| 日記 | 09:34 AM | comments (1) | trackback (0) |
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